院長からのアドバイス
「院長からのアドバイス」は平成8年8月21日から、平成8年9月18日までの5回にわたり中日新聞に掲載されました「健康アドバイス」不妊症シリーズ1から5をご案内いたします。掲載日は少し古いものですが、不妊治療が大きく進んだ現在でも基本的な部分で通用する記事内容となっていますので、ご一読いただき、不妊治療をご理解いただく一助になれば幸いです。
金山レディースクリニック院長 邨瀬 愛彦
「健康アドバイス」不妊症シリーズ 1
総論
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現代の日本を含む先進諸国ではライフスタイルが多様化し、必ずしも子供を欲しないカップルが少なからず存在します。そのようなカップルを除けば、不妊症とは2年以上正常な性生活を送りながら妊娠しない状態と定義されます。 |
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「健康アドバイス」不妊症シリーズ 2
基礎体温
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妊娠したいと思ったら基礎体温(BBT)の測定を始めましょう。
BBTとは完全な安静状態における体温のことです。基礎体温計(婦人体温計)を用いて、朝目覚めた直後の活動開始前の口腔(こうくう)内温度を測定します。 このBBTの測定により排卵期の推定が可能となり、確実に妊娠のチャンスをつかむことができます。一般的には低温最終日を、推定排卵日としますが、超音波診断で確認すると実際の排卵は、最低体温日前日、最低体温日(陥凹日)低温最終日、高温初日の4日間におきることがわかります。またこの4日間のうち、低温最終日と高温初日の2日間で全体の3分の2の人が排卵をしています。(ただし正常な卵巣機能を有する人でも最低体温日の見られない人もいます) 産婦人科では排卵期の診断に超音波断層装置を用い、卵胞径(20ミリ前後で排卵)や子宮内膜の厚さ(8ミリ以上で排卵)を測定し参考にしています。また、排卵期まで増加する卵胞ホルモン(E2)や排卵30数時間前に放出される黄体形成ホルモン(LH)を測定し排卵期の診断をしています。LHは自宅でも簡単に尿中に検出できます。検出後1~2日のうちにチャンスをもつようにします。BBTで排卵期がよくわからない人は、LH検出を加えるとよいでしょう。 |
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「健康アドバイス」不妊症シリーズ 3
男性不妊
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不妊症で男性側に原因のある男性不妊の占める割合は、一般で考えられているよりも高く40~50%を示します。その中でも増加しつつあるのは精液の質に低下によるものです。その原因の一つとして、現代社会のストレスや生活様式が考えられています。 中等度までの精子減少症には、スイムアップ法や、密度勾配法で洗浄濃縮した精子を用いた人工授精(AIH)を、重症例では、卵胞内直接精子注入法(DIFI)や体外受精(IVF)を、行っています。またごく重症例(運動精子100万/ml以下)では、顕微授精が必要になります。 |
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